Column

中村江里子フリーアナウンサー

明治生まれの曾祖母、大正生まれの祖母、昭和生まれの両親と私たち兄弟…四世代が一つ屋根の下に住み、毎日の当たり前の生活の中から“時代”を感じ、学び、老いていくこと、受け継いでいくこと、ただひたすらに愛すること…それが喜びにつながることを学びました。

ブルジョワの娘ヴァランティーヌが築いていく家族。それは勿論、私たちとは全く違うものであるけれども、ヴァランティーヌが涙するとき、私は自分の娘を、母を、祖母を想い、ヴァランティーヌを強く抱きしめたいと思った。
過去と現在が美しく交差し、胸がときめき、苦しくなり、一緒に泣いて、こんなにもしんどい状況なのに、彼女たちが羨ましくもあった。
エタニティ…永遠の命はないけれども、自分が生きた証が大切に時代を超えて受け継がれていくのであれば、私はもっと背筋を伸ばして、きちんと美しく生きていきたいと思う。

ヴァランティーヌの息子アンリと幼馴染マチルドの子供時代の映像は…あまりにも純粋で美しく息が止まりました。
彼女たちは美しくある前に、強く、潔く、愛にあふれ、優しく、ひたむきで…私は彼女たちのようにいられるのだろうか?
決して幸福だけではない彼女たちを、どうしてこんなにも羨ましいと思うのか?まだ、答えが見つからないでいます。